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練習としての模写



アクリル絵の具を使用し、フレデリックレイトンの作品

「ハレムの光」の一部分の模写をしています。


こちらの練習に取り組まれている生徒さんは、

元々かなり画力が高い方です。

ですが、普段ペンやデジタルでの制作が中心で

絵の具を使う事があまりないとの事で

アトリエに来て下さっています。


「模写には意味がありますか。」

とたまに質問していただく事があります。


個人的な考えにはなりますが、

タイミングと目的によると思います。


まずはタイミング。

そもそも絵を描いた経験がない、描く事に慣れていないという

方にとっての模写は、どんな模写の方法であれ

とても意味のある練習だと思います。

とにかく画材に慣れる、描く事に慣れる、

その為に模写をするようなイメージですね。


中級者、上級者となると必ずしも模写が効果的な

練習になるとは限りません。

観察力を上げたいのであれば、模写(平面を見て平面に描画する)ではなく

デッサン(立体を見て平面に描画する)を行う方が良いでしょう。

模写ではどうしても、物体自体の観察ではなく、線や比率を写しとる作業に

なってしまうからです。


ただ、使用する画材自体に対する理解を深め技を磨きたいといった

目的であれば、模写かなり意義深い練習になるでしょう。

鉛筆、水彩、アクリル、例え同じ資料を元に模写をしても

画材毎に出る風合い、そして必要な技はかなり変わります。

それぞれが修練を積む事でより自由に描写出来るようになる

画材です。扱い慣れない技術や画材を使用したい場合は、

模写から始めるのも良いでしょう。


上記の生徒さんは

「基礎力は高いが、絵の具の経験があまりない」という

状況です。ですので、絵の具への慣れや技の習得に向けて模写を行っています。

今後、どんどん絵の具に慣れ、絵の具を用いて作品を描けたらと

目標を持って取り組んで下さっています。



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